『金持ち父さん貧乏父さん』
あなたも一度は聞いたことがある本のタイトルではないでしょうか?
今回はこちらの書籍の内容と、調べると出てくる詐欺やマルチ、ネットワークビジネスといった悪評について触れていきます。
この本自体は情報の取捨選択を間違わなければふつうの良書です。
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内容自体は「自己啓発+お金に関する本」
私がこの本と出会ったのは中学生くらいのころだったと思います。
10年以上昔です。
内容は自己啓発と、私達を取り巻くお金に関して取り扱っています。
内容はお金のことを何も分からず、単に毎月給料をもらって生活しているという人にはすごくいい本だと思います。
ただし、注意点がいくつもあります。
『金持ち父さん貧乏父さん』で取り扱う「資産と負債」
お金持ちは資産を増やしていき経済的自由を手にしているということ。
『金持ち父さん貧乏父さん』で資産と負債について取り扱う章があるのですが、資産として一般的に取り扱われる住宅は金持ち父さんの中では「負債」にあたります。
著者の主張は実にシンプルで、次の通り。
- 自分のポケットに入るもの→資産
- 自分のポケットから出ていくもの→負債
これに乗っ取ると、住宅ローンを組み、固定資産税までかかる住宅は負債なわけですね。
正直な話、『金持ち父さん貧乏父さん』で学ぶべき重要なポイントは、次の2点のみです。
- 「資産と負債」について
- お金に関する知識をつける重要性について
お金に関する知識と言うのは会計学だったり、法律や投資、マーケティングについての理解ですね。
この書籍上ではかなり偏った意見が散見されますので、「お金に関する知識をつけることは大切なんだ!」と知るだけでOKと個人的には考えています。
金持ち父さんのお金の流れ、貧乏父さんのお金の流れの図表なんかを理解するとよいでしょう。
その他は基本的に著者が手掛けるボードゲームを売りたいためのセールスライティング寄りの文章と、よくある自己啓発レベルです。
しかし、ベストセラーとなった『金持ち父さん貧乏父さん』の内容を都合よく解釈する輩と、著者自身のスタンスも相まって、今から数年前は詐欺、マルチ、ネットワークビジネスの連中御用達!といった悪評も沸き起こりました。
書籍内でのセミナー推奨、リスクを取るマネーゲームの推奨が原因
著者のロバートキヨサキ氏はネットワークビジネスにも好意的です。
色々なセミナーへの参加も推奨しています。
著者は『キャッシュフロー101』というボードゲームを手掛けており、この商品を売りたいために書いた本が『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズだったのでしょう。
ブーム当時や、今だって、お金に関する知識が全くない人には本の内容は新鮮です。
そんな本の中で不動産投資や、セミナーを推奨する記載が見受けられるため、都合よく使う人がいるわけですね。
キャッシュフローのボードゲームで実際に遊んでみるセミナーは今でも開催されているようです。
ゲーム自体はお金に関する考え方を身に着けられる悪くない教材とは思いますが、書籍やボードゲームを呼び水として悪用する人がいたんですね。
こういった背景が悪評の原因です。
実際、どっかの某なんとかウェイなんかは、『金持ち父さん貧乏父さん』を入口に勧誘していたと聞きます。
あとは著者自身も…少々。
計画倒産じみたこともやってます。
『金持ち父さん貧乏父さん』はあくまでお金に関する導入レベルの本
『金持ち父さん貧乏父さん』は色々とシリーズ化されているのですが、多くは駄本です。
言ってしまえば信者用になってます。
ただ、この書籍自体はお金に関する知識をつける重要性を知る上では良書です。
書籍内の不動産投資や株式投資云々の話は、もっともっと専門的な書籍を参考にして知識をつけましょう。
あくまで私達の生活上切っては切れない「お金」のことを知るきっかけになる本です。
まとめ:資産と負債について知り、お金の大切さを学んだ後は用済み
究極的なことを言えば、自分に返ってこないものは全て負債です。
自己投資は負債ではないという文句はありますが、この情報社会、基本的な情報はネットや一般書籍に網羅されています。
本質はそうそう変わりません。
その後は何通りにも先の展開を自分で考えて応用が出来るかどうかです。
そのための手段として、高いお金を払って何かに入会したりセミナーばかり参加して情報だけ集めていても単なる消費です。
しっかりとした内容を取り扱った書籍を読めば、あとは自分で考えて考えて考えて行動しなければ変わらないと思っています。
本の内容全てを過信するのではなく、情報の取捨選択が必要な本かなぁと思います。
個人的にはお金について深く考えたことがない方にはオススメの本です。
ただ、全ての内容がいいかと言われるとノーです。
私自身は投資云々にお熱ではありません。
これは私がしっかりと自分なりに資産について考えた末の結論です。
「資産・負債」「お金について学ぶことは重要なんだ!」と知ることが出来れば、この本の役目は終わってます。
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